渡良瀬遊水池のそばに埼玉県、栃木県、群馬県の県境が接する場所がある。知ったのは栃木県に住んでいた10年ほど前。しかし、当時はリアルに田んぼ(私有地)のど真ん中で見に行くにはリスキーだった。その後、観光地として整備された。
傍目には2つの用水路が交わるポイントでしかないのだが、実は画像を横切るのは旧渡良瀬川の川筋で、奥から旧谷田川が合流している。三歩で三県を歩けるレアスポット。
平地の陸地にある三県境は日本中でここだけである。他は山の中か川の中しかない。ここも昔は川の中だったが、明治時代の渡良瀬川の付け替え工事の際に陸地になって今に至る。
カブは近くの道の駅かぞわたらせに停めて歩いた。この道の駅は2004年道の駅きたかわべとして開業、2020年に今の駅名となった。全国約1200ヶ所の道の駅で唯一と言っても過言ではない、ここでしか見られない物がある。それは常設のアマチュア無線局である。南側から見上げるとクリエートデザイン製の自立鉄塔が存在を主張。
アンテナは、上からサテライト用のクロス八木、50MのHB9CV、HFの八木、タワー横からロウバンドのツェップライクアンテナ*1が斜めに張ってあるオールバンド構成。
北米方向
ヨーロッパLP方向
アフリカ方向
と、360度何も遮蔽物がない抜群のロケーションなうえにタワーまで建っている鬼に金棒。持ち主は道の駅かぞわたらせアマチュア無線クラブ殿。当局は今年の6m AND DOWNコンテストで交信している。JS1のクラブ局は初めてだったので検索したら、道の駅の常設局だった。せっかくなので、2階のシャックにアポ無し突撃。「こんにちはー、アマチュア無線家です。差し支えなかったらシャック見せて頂けませんか」人見知りで電話苦手の当局にしてはかなり無理をした。ご対応してくださった方は、コールサインに見覚えはなかったが、後で調べたら2019年のフィールドデーコンテストで交信していた。初対面の人と30分も会話してしまった。お忙しい中、どうもありがとうごさいました。
道の駅には珍しい金魚やメダカの販売店があった。その横のベーカリーでパンを購入して、駐輪場に来ると、スーパーカブ90が3台並んでた。おおっ今日カブ90の日か?この辺の地図は前に住んでたこともあってほぼ脳ナビに入ってる。出発前に次の目的地までのルートを覚えた。ジモピーしか知らないような裏道を駆使して佐野市内の渋滞を回避。
出流原の弁天池到着
周囲138mもある大きな池。日本名水百選。水源は湧水で、透明度100%の水の中を色とりどりのニシキゴイが優雅に泳いでいる憩いのスポット。
奥の人気の少ないベンチに腰掛けて昼食。夏は涼しそう。