かごぼん具'

おでかけにっき

ICOMアマチュア無線フェスティバル in 秋葉原

昨年暮れ辺りからまたアマチュア無線への興味が湧いてきた。6年前の前回はバイクモービルのために再開局したが、走りながらオンエアーできるシステムを構築した時点で満足してしまい、高価なラジオと化していた。結果的に無線機を合法的に車載するためだけの局免許だった。今回は、昔では考えられなかった電波型式での運用に興味が湧いた。HF帯のデジタル通信なんだが、ブランクが長いうえにWindows PCの知識も無いので何から手を付けていいか分からないのが正直なところ。

最初UDXだとばかり思っててアニオタ集団の中に突撃したが、明らかに客層が若すぎる。おかしい。ぐぐったら隣のビルだった。各OMさん達はカラフルなハンディ機には目もくれずHFの展示機に人だかりができていた。フラッグシップIC-7851をはじめ、ミドルクラスIC-7600、超絶コンパクトモービルIC-7100、伝統の系譜IC-7410。そしてもうすぐ発売のビギナー向け初のスペアナ機IC-7300は4台も展示されていた。ちょろっと触ってみたが、まったく使い方が分からない。完全にアナザーワールド。本当に再開局するとしてもバンドスコープ付きの機種は無いなと感じた。

昔のリグ展示は結構古くて、IC-502A、IC-202Aしか判らなかった。現役時代のアイコムのリグは2mのハンディを1〜2年しか使ってない。昔はトリオ・ケンウッドとヤエスがツインタワーでアイコムなんてニッチメーカーだった。いまはJVC傘下に入ったケンウッドにかつての勢いはなく、八重洲も無線機ブランド二転三転やらでこんがらがって、その隙を突いてアイコムが徐々に勢力を拡大してきたみたいな気がする。

20年以上メインストリームから遠ざかっていたのは流石に隔世の感を禁じ得ず、展示品の全てが見たことも聞いた事もない物で、また無線工学の基礎知識も乏しいため、質問しようにも「これって何ですか?」級の小学生並みの言葉しか思いつかず、説明を聞いたところで概要すら理解できないのではないかと尻込みしてしまった。D-STARとかアマチュア無線とインターネットくっつけて、わざわざ不便にして何が楽しいのだし、再び飛び込むにはかなり敷居が高い趣味になってしまった。というか、各種講演を暫く聴講しても何を喋っているか全く解らない。ここまで自分の頭は固かったか?などと激しい自信喪失感に襲われて、恥ずかしくなり途中で抜け出して帰った。