かごぼん具'

おでかけにっき

渋沢栄一記念館

埼玉県深谷市にある渋沢栄一記念館へ行ってきた。カブで。

日本経済の父、渋沢栄一の功績を讃えるための資料館。見学無料、ただし写真撮影一切禁止。渋沢栄一は来年度発行予定の新一万円札の肖像に採用される。一万円札の顔が変わるのは40年ぶり。実は渋沢栄一の肖像は昔、採用される寸前までいったことがある。3コ前の千円紙幣である伊藤博文と競合したが、当時の偽造防止技術では、髭の無い渋沢の顔より髭のある伊藤博文が適している理由で落選した経緯がある。記念館2階は、2021年のNHK大河ドラマ「青天を撞け」の特別コーナーと渋沢栄一アンドロイド講義のアトラクション。しかし、アンドロイドは事前予約必須で自由席無し。残念。

建物の裏側に高さ5mの立像がある。館内は人でいっぱいなのに、何故か此処は誰も居なかった。


故郷の血洗島を見渡す渋沢先生

1km程離れたとこにある旧渋沢邸「中の家」も見学。見学無料、写真撮影OK

「中の家」は屋号である。屋号とは?大昔、庶民は名字が無かったので、名字の代わりに屋号を使っていた。旧渋沢邸は漆喰の屋根瓦に養蚕農家特有のデザイン。縁側にガラス張りの木戸があててある。

現在の家屋は明治28年に建てられたもの。栄一の妹のていが婿をとって家を継ぎ、孫の代まで使用された。その後、学校法人青淵塾渋沢国際学園の学校施設として使用され、法人解散後は深谷市に帰属され、今に至る。2階からは屋根の梁構造も見られる。こちらの目玉は、渋沢栄一80歳のアンドロイド。記念館のと違い見放題。身振り手振りをまじえて元気に喋っていた。庭には大きな池があり、錦鯉が優雅に泳いでいた。地元の名士の生家に恥じぬ立派な庭であろ。