かごぼん具'

おでかけにっき

SUBARUビジターセンター・工場見学編

つづき

ビジターセンター前からバスに乗ってプレス工場の入口まで移動。
工場内に3階ぐらいの高さのオープンエア渡り廊下が張り巡らされ、一部を見学コースとして利用している。工場地区は建物内外ともすべて写真撮影禁止。*1

プレス工場

重さ10トンの鋼板ロールを切断、大型プレス機で鍛造成型してボディの元となる鋼板部品を作り出す工程。1ロール当たり約30台分となる。人は鋼板ロールを運搬してプレス機にセットする荷役作業機械の運転手や出来上がった部品を専用コンテナに納める作業等に従事。大きな音が絶えず鳴り響き、フォークリフトやコンテナカートが走り回る厳しい職場環境。

溶接組立工場

プレス工場から送られてきた鋼板部品をロボットが全自動溶接する工程。人はコンテナカートの運転手や出来上がった部品を専用コンテナに納める作業や機械の保守点検等。プレス工場同様特殊技能を要しない単純作業が主なので作業員は期間工員、プロパー社員は係長班長クラスの中間管理職だろう。たぶん。

塗装工場

溶接組立工場で出来上がったボディは全自動コンベアで塗装工場へ運ばれ、どぶ浸け下地処理、ロボットスプレーガンでの上塗り工程を経る。部外者立入厳禁のため見学不可。冒頭のビデオ映像では、人は塗装後の検査等に従事。

最終組立工場

大泉工場で製造されたエンジンとトランスミッションを組付けてパワーユニットを生産。こまかくて複雑な工程のため熟練工がひとつひとつ手作業で行う。パワーユニットは全自動自走カートに載って同じ敷地内の最終組立ラインへ送られる。ここでは塗装工場から全自動コンベアでやってきたボディにパワーユニット、動力伝達装置、懸架系を組付ける工程。油圧リフトで下から装着。係長のデスクが作業場のど真ん中のオーバーレイで区切られただけの空間でしかなく、常に上から見られて落ち着かないだろうな。こんなところで仕事したらメンタル病む自信ある。

リサイクルギャラリー

SUBARU車は99%リサイクル可能。車を設計する段階からリサイクルを考えて設計されている。また、工場で出た廃材もリサイクルして環境負荷の軽減に努力しているみたいな説明だった。

ビジターセンター2F

SUBARUギャラリー ここから再び撮影可。
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エンジンカットモデルはEG33、EN07+CVTEJ20、EE20、FA20(DIT)が展示。

ラビットスクーターも展示してあった。

ビジターセンター1F

スバル・グローバル・プラットフォームとぐんまちゃんの異色コラボ
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SGPは実は見学の1週間後に代車で乗ることになったが、剛性が高くてドイツ車かと思った。

レヴォーグのパワートレイン
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ターボチャージャーの給排気管の取り回しが独特。上方給気下方排気レイアウトだとそうなっちゃうのね。

矢島工場を取り巻く世界パネル
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2760mを9時間50分かけて流れ作業で生産される。

ノベルティグッズ販売コーナー等は無し。欲しくなったらオンラインで購入できるので現場には不要であろ。

ビジターセンター屋外展示場

航空自衛隊 中等練習機T-1「初鷹」(2006年全機退役)
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説明では浜松(第1術科学校)で最後と言っていたが、垂直尾翼マークは鯱。2005年の小牧航空祭での飛行展示を観て以来の再開に胸熱。*2

この他にフォレスターともう1台何か屋外展示してあったが割愛。

里帰り記念写真(インプレッサスポーツは群馬本工場生まれだが。)
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工場側は写せないので構図に無理がある。*3

感想

あまりにもリズミカルかつ整然と生産されてるので車がオモチャに見えてしまう。従業員も機械のように黙々と作業しており、第三者の視線に常に晒されるのが良い意味で刺激になってるのかと邪推。しかしながら、お世辞にも快適な職場環境とは思えず、従業員の健康管理は深刻なんではないだろうか。見学者が心配することではないが。

*1:カメラは予めビジターセンターで預ける。携帯電話は電源オフで携行するように促された。

*2:所沢航空発祥記念館でも見たかも。

*3:身障者スペースに停まっているのは、そこに駐車するよう指示されたため。