野木町煉瓦窯は明治21年にこの地で操業を開始した下野煉瓦製造会社が造ったホフマン式輪窯。現存するホフマン窯は国内に4ヶ所あるが、完全な形で残っている唯一のものとなる。昭和54年に国重文に指定されたが、老朽化が進み、また隣接する乗馬クラブの私有地であったため長らく放置状態だったのを町がお買い上げ。4年に渡る改修工事を終えて先月一般公開。
ホフマン窯は上から見るとドーナツ円を描いており、空気の流れを操作することにより次々と煉瓦を焼成していく理論上24時間稼働可能な構造を有している。
煙突
80年間で2億8千万個*1の煉瓦を焼いた窯の煙突
搬出入口の番号表示
焼成中は煉瓦と泥で塗り固められていた。
煉瓦の積み方の説明
複雑な力が加わるアーチ部は堅実なイギリス積みで剛性確保。直接人の目に留まる下部はオシャレなフランス積みといったところか。
現存するホフマン窯
あとの3ヶ所は埼玉県深谷市、滋賀県近江八幡市、京都府舞鶴市
*1:365日÷23日×22万個×80年