筑豊なんてナンバーがあるんだ。
九州の車は南へ行くほどのんびり傾向だったが、身の危険を感じたのが筑豊ナンバー。関東で喩えると土浦・つくば的な運転。矢張り「筑」が付くからか。
福岡を発って国道3号線を北上、交通量の多さに辟易して途中から495号線へ。今度は信号の多さに辟易したが津屋崎を過ぎるとのどかな田園風景が広がる好い道に変わった。それも空自芦屋基地の前辺りまでだった。北九州市に入った途端、道の性格が攻撃的になった。いつの間にか国道を逸れている。おかしい。若戸大橋って何?アグレッシヴに登って降りる港湾に架かる橋だった。バイク50円。
関門海峡の南側にある小高い山に登った。頂上の公園は港は見えるが橋が見えず、帰ろうとヘルメットをかぶったところに管理人らしき人が話しかけてきた。要約すると「パゴダは見られたか?ミャンマーと同じ本格的なパゴダは此処にあるのが日本唯一だから見学するといい。拝観料必要」結論から言うと、行かなかった。仏舎利塔の頂部は見えていたが興味あるなら足を運んでいる。日本唯一だと判ってて敢えてスルーしてきたものなんて数えきれない程ある。興味の無い人の足を動かさせるためのアピールに欠けているうえに足を止めてしまうことまで言ったのだから動くわけない。
失意のうちに一方通行の急坂を下りていくと、ヘアピンカーヴに沿うような展望台があった。どう見てもこっちがメインであろ。
壇ノ浦の戦いの壁画
関門海峡を渡る方法を調べてみた。
1.関門トンネル 車道&人道
2.関門海峡大橋 中国道&九州道
3.関門海峡トンネル JR
4.関門連絡船 人専用
ツーリングマップル2002年版に乗っている関門海峡フェリーは2011年限りで廃止となっていた。
この中から1と2を実行。具体的には2で本州に渡り、1で戻ってくる。山口県滞在時間は料金徴収渋滞がなければ1分もなかったであろ。関門トンネルの内部は狭い暗い対面通行で、今朝も事故通行止めになった。車道の下に人と軽車両が通れる道があるらしい。
再び高速に乗って大分方面へ進路をとった。
トリップが360kmを超えたので高速を下りた。みやこ豊津インターだったか。ジモピー車に連なって曲がった道を走っていると道端にジェット戦闘機のドンガラ雄姿が見えたので緊急着陸。
T-33Aとは珍しい。
プライバシー保護アングルを採用したため後ろからの絵しかない。
築城基地近いのか。行ってみよ。
ランウェイ25エンドを見下ろせる丘のある公園にあった戦跡案内板
前身は海軍飛行場で、現存する掩体壕も少なくないとか。そういうのを見るのは好きだけど旅の途中に思いつきで行くほどでもないんだな。休日で戦闘機フライトもお休みだし。はい次。
国道10号を南下し、387号線経由500号線で別府を目指す。安心院を過ぎたら銭湯機スクランブル。気持ちの良い曲率のコーナーを駆け登って駆け降りていく道が大分道と付かず離れずおもしろい。
明礬温泉 湯屋えびす殿
良質の白濁硫黄泉を堪能した。しかし、上品すぎて勿体ないので・・
別府保養ランド殿
昭和50年代で時間が止まってるかのような鄙びた施設でワイルドな鉱泥湯を堪能。湯以外は何も期待してはいけない。ネットの評価を見ると酷評を下してる人が一定の割合でいるため総合評価は低め。どこかで見た構図だなと思ったら、天下一品のそれと酷似している。天一のこってりがだめな人は恐らく泥湯もだめ。という仮説を立ててみた。
明礬温泉2軒ハシゴで4時間半。満足した。
近くの勢吉うどん殿で九州最後の晩餐
宮崎県に行けなかった代わりに地鶏炭火焼を注文した。これを初めて食したのは赤羽の宮崎料理専門店だったか。見てくれに衝撃を受けたがスパイシーかつ独特の炭の香りが食欲を増進する神の料理。ぺろっとたいらげた。
別府23:50発、八幡浜行きフェリーで九州を離れた。
九州内走行距離1157km