こんにちは。ゴールデンウィークに富山県立山町にある五響の森まんだら遊苑を観てきました。ここは富山県[立山博物館]*1の付属施設ですが、まんだら遊苑のみの見学もできます。
五響の森まんだら遊苑って何?
パンフレットから引用
立山に伝わる立山曼荼羅の世界を五感(見・聴・香・触・空)をテーマにたくさんの芸術作品や効果音、照明、香りなど立体で表現した施設です。
さらに地界、陽の道、天界、闇の道の四つのエリアがあります。その中でも地界、いわゆる地獄が圧倒的存在感をもって来場者を迎えています。別名、地獄のディズニーランド
地界 まんだら遊苑の出発点です
地界の受付で400円払います。
微笑ましい親子連れも数分後には阿鼻叫喚、地獄の様相に変わります。
何やら禍々しいサウンドが聞こえてきました。
子供「いやーいやー、いぎだぐなーい><」
母親「もうお金払っちゃったから行くしかないでしょ!」
子供「いやーいやあぁぁー、わあぁぁー」
必死の形相で泣き叫びながら後ずさりしています。どうするのかと見ていたら、華麗にベアハッグをきめて閻魔堂へご入場。
中へ入ると、なんとなく嫌な匂いを感じました。うめき声のような音が反響しており、赤色透過光の間接照明とフラッシュの直接照明で演出されています。
八熱地獄の階層ジオラマを観察し、閻魔様の鐘をついて裁きを受け、人一人がやっと通れる通路を進むと
きれい…
背後から餓鬼の叫び声*2がミキシングされて、本当の地獄に来た気がします。行ったことないけど。
外へ出ました。
餓鬼の針山
岩の隙間から「おぉぉぉ」とか「ううぅぅ」とか聞こえます。
地唸鬼
井戸の底ら向かって何か叫ぶと、少し間を置いてエフェクトがかかった自分の声がどこからともなく聞こえます。
水窟鬼
丸い蓋を押して中を覗き込むと、微かな金気臭とともに気がヘンになりそうな低音が響いてきます。蓋は5つあり、それぞれ趣向が異なるので比較してみるのも面白いと思います。
水泡鬼
時おり、間欠泉のように気泡が沸いています。水の汚染に怒っている鬼達の仕業とか。
精霊橋
橋を謳いつつ向こう岸へは渡れません。クレイジーなオーバーハングに高所歓喜症のわたしは期待で胸が高鳴ってしまいます。
橋のたもとにある説明文もクレイジー
聖霊橋は定員20余名です。それ以上の方が渡ってるときはお待ちください。(原文ママ)
え?定員以上乗って大丈夫なの?というか、精霊橋と聖霊橋どちらが正しいの?
ちなみに1人で歩いても少し揺れてました。
三途の川*3が一望できる地界一のビュースポット。賽の河原が眼下に広がってます。
現世に帰りたくなったら、橋の先端についてる三日月型の鐘を鳴らしましょう。
陽の道 立山登拝をミニ体験できる自然観察園
地界を後にして、陽の道を通って天界へ向かいます。ここは難易度の高い立山登山を実際登らず、短時間で疑似体験できる散歩道です。
三十三香観音
自然の香りがする香炉。ぜんぶで33個あり、それぞれ異なる香りがします。
材木坂
本物は立山ケーブルカーの隣に今もある古代登山道。名前の由来となった材木石はケーブルカーからも見えた筈。
美女杉
本物は立山ケーブルカー頂上駅の美女平にある杉の巨木なんですが、どこをどうしたらこのデザインになってしまうのか理解不能。
桑谷
本物は標高1380m付近、高原バス道路にもその名があります。人の手が入っていない自然を直に感じられる広葉樹林ですけど、このピラミッドは何?どういうこと?
称名滝
青銅の円柱に穿った穴から水が漏れているオブジェが2本。称名滝と、水量が多い季節しか現れないハンノキ滝を模してるのかな。
姥石
女人禁制を破って登ってきた女が神罰を受けて石にされてしまったという。耳を近づけると、水音が聞こえました。
鏡石
姥石にされた女が石になる間際、持っていた手鏡を投げてそれが石になったような言い伝え。(適当)
水面が鏡の役割をし、逆さ須弥山が見えたり見えなかったりします。
天界 天国良いとこ一度はおいで
いよいよ天界です。天界の受付で女神様にチケットを見せて入場。
須弥山
立山を模したオブジェなのかな。
ちなみに鏡石に映る山はこの山のようです。わたしは背後の本物の山かと思っていました。
天界の入口
天界はザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」の様な賑やかな天国をイメージしていましたが、実際は図書館みたいに静かでした。ここから先は撮影禁止なので、乏しい文章力で説明します。
・7人のアーティストが天界をイメージした7つの空間
前衛芸術すぎて意味が分かりません。
・打楽器ルーム
木琴がメインのプレイルーム
・繭型瞑想ルームと四季の光と音が感じられる空間
心安らげる展示です。眠りそうZzz
・屋内フィールドアスレチック
打楽器ルームの真上にあり、見上げると無邪気な天使達が遊んでるという構図
闇の道 狭いよ暗いよ怖いよー
玉石が敷き詰められた暗く曲がりくねったトンネルを進む。
突如、目の前の壁が左右に割れた。
おらは生き返っただ〜、あ〜