稲葉山は富山県小矢部市の標高347mの山。中腹から山頂にかけて牧場が広がり、頂上からは砺波平野を一望できる絶景スポットだ。8年前と同じく、お盆休みの挑戦。
おやべサイクリングロードは、同市津沢から石動駅南まで続く自転車・歩行者専用道。1972年に廃線となった加越能鉄道の軌道跡をほぼそのまま利用している。歴史ロマンを背負っているわりに、サイクリングブームのご時世でも走る人はまばら。

今回は石動駅南の終点まで。北陸新幹線の高架ができてからは初めて訪れたかもしれない。

新幹線が来る前は「鉄道跡っぽいカーブ+細長い空き地」で往時の雰囲気が残っていたのに、今では再開発の結果、高架以北の線形は失われ、鉄道用地もスーパーマーケットの駐輪場行きの通路に変貌。情緒ゼロである。
さてヒルクライム。8年前の記録には「2回足を着いた」と書いてあったので「今回も2回まではセーフ」と思っていたのだが、現実は非情。3回着いてしまった。まあ、8年分はしっかり加齢しているので、過去の自分に勝てるはずもない。
山頂からの眺め。

かつて山頂付近にあった風力発電の風車3基は、すでに撤去されていた。
少し下ったところからの眺めは、眼下に平野が広がり芸術点は高いのだが、送電線が視界を横切って減点対象。風車と一緒に持っていってくれればよかったのに。

宮島峡側へ下る途中、土砂崩れ箇所があったが、自転車ならギリギリ通過可能。
ここから川岸へ。

竜宮淵

川床に、なぜか裸婦像が鎮座している。子撫川はここで穿入蛇行し、反時計回りに環流丘陵を形成。対岸は残丘地形。川床は砂岩のようだ。
石動まで下り、来た道を逆トレース。平坦なはずが自然地形に逆らう登り基調で、ヒルクライム後の脚にはもはや苦行。
途中の橋

橋げたは新しいが、橋脚はどう見ても加越能鉄道の流用。鉄道遺産じゃないか!
そして結論。――暑かった。
