かごぼん具'

おでかけにっき

相鉄JRの直通線

相模鉄道は神奈川県の地方鉄道のイメージしかなかったのだが、JRとの渡り線を作って2019年から都心へ乗り入れる私鉄の仲間入りを果たした。相互乗り入れ路線に選ばれたのは、我らが埼京線。川越、大宮、東京、海老名が1路線で繋がった。渡り線をGoogle Mapsで確認すると東海道本線から分かれて羽沢横浜国大駅まで約8km。ほとんど地下を走る長い線路を地方鉄道が建設できるのか?現地踏査で確認や!

大崎を出て新木場行きと並走。地下へ潜っていくりんかい線70-000形の上を越えるようにシザース交差しながら緩く右カーヴ。これは湘南新宿ラインと同じ線路かな。西大井を通過して全長4.5kmのストレートを全力運転。並走する新幹線といい勝負できるかも。多摩川を渡って武蔵小杉。京葉線も真っ青の超絶ロング連絡通路があるらしい。東海道本線に出て生麦の手前から地下へ進入。次に地上へ出て視界が開けると貨物ターミナルの側だったが、またすぐ真新しいコンクリート打ちのトンネルへ下りて行く。もしかして、ここからが渡り線なのか。東海道本線からのトンネル分岐は元々あった貨物専用線と考えればしっくりくる。羽沢横浜国大駅で降りてみた。

相鉄線のホームに停車中の埼京線カラーのE233系

駅舎正面

駅舎背面と建設中のマンション


土地勘ゼロ。何処に居るのか全く分からない。駅舎がきれいなので最近開業したのだろう。駅名から察するに国立横浜大学が近くにある筈。

駅周辺案内図を見ると大学は1km位離れている。都会人の足なら徒歩圏内だな。

渡り線は地上から見えず、駅前には道路しかなく、あまりに何もないので再び電車に乗って1駅。西谷駅で降りてみた。住宅街のど真ん中で上空を新幹線が走っている。JR貨物支線から分かれて羽沢横浜国大駅を経て西谷駅までの約2kmが相鉄の作った渡り線のようだ。海老名から来た電車は西谷で元からある横浜行きと新横浜線に分かれる形。さらに新横浜線にはJR直通と新横浜行きがある。西谷駅の南口を出ると下り坂。帷子川(かたびらがわ)まで下りると今度は上り坂。上りきっても住宅しかなさそうだな、やめとこう。

復路は相鉄所有の12000系に乗車。未来的なデザインの濃紺という濃紫というかダークメタリックの車体が奇抜。車内は逆に明るい配色で狛犬仕切り板や網棚にガラスが採用されていて透明感がある。東海道本線に出た。左を走ります銀色に緑とオレンジの電車とバトル。おお、これは東海道本線京急快特の対決に相鉄線が加わってスリーワイドじゃないか。胸熱すぎんだろ*1。新宿で埼京線快速川越行きに乗り換えてミッションコンプリート。

埼京相鉄線のみどころを三つ考えてみた。
1.東海道新幹線と競争できる西大井〜武蔵小杉間
2.東海道本線京急快特と競争できる多摩川橋梁前後
3.本線と新横浜線へ走り去る電車が同時に見られる西谷駅

*1:脳内BGM:京浜急行VVVF