かごぼん具'

おでかけにっき

粕尾峠と名も無き峠

コンテストで移動運用する場所の下見をした。関東平野で局数を稼ぐには大票田の東京都、神奈川県、埼玉県に開けた場所が有利。代表的なのは筑波山である。標高があるうえに指向性アンテナを動かさず大票田と交信できてしまう。しかし、朝から移動しても、目ぼしい場所は既にガチ勢が運用しているのだ。早い人は昼前に到着して明るいうちにアンテナ設営を済ませ、19時頃から周波数確保のための交信を始め、21時の時報と同時にCQコンテストに切り替えてしまう。Google Maps地理院地図や地形アプリを駆使して大票田に対して開けてる人里離れた場所を探した。机上の計算では合格でも現地まで行けるかどうかは実際走ってみないと判らない。予め当たりをつけた場所を今日現地踏査。

まずは横根高原にある勝雲山の登山口を目指す。最寄インターは東北道栃木インターだが、下道でも1時間半位なのでALL下道利用。しかし、インターからが長かった。栃木県道15号線の粕尾峠から横根高原へ分岐する道がある。最後の民家を過ぎて100mで道の性格ががらりと変わった。SS1の登場。急勾配・つづら折れが多く、さらに狭隘な区間が多い。粕尾峠から横根高原へ行く道は来月15日まで冬季閉鎖中だった。登る前から交通案内板で判っていたが。
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いちおう粕尾峠の飛びもチェックしとこう。アルインコDJ-G7で144/430/1200MHz帯のアクティヴィティを調査。430MHz帯で東京都武蔵野市の固定局がフルスケール。千葉県富津市鋸山移動局(約170km)も聞こえた。意外と飛ぶかも。しかし、狭隘路とはいえ鹿沼市足尾町を結ぶ幹線道路沿いであり、クルマが通る度に好奇の視線に晒される。自分にはちょっと無理かな。

峠の北側を下りて、一旦R122に出て南下、沢入から田沼へ抜ける林道作原沢入線へ。具体的には黒坂石バンガローテント村を目指し、最後の三差路を右折してひたすら登る。今月初めに降った雪が残っているんじゃないかと思ったらやっぱり残ってた。
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スタッドレスタイヤでもラフにスロットルを開けるとトラクションコントロールが介入してくる。一度カーヴで四輪とも滑ってヒヤッとした。標高900m過ぎから陽が当たり始め、路面の心配は無くなった。

標高1109mの名も無き峠に到着。群馬県みどり市と栃木県佐野市の境界にある峠で、駐車スペースは群馬側。そこからの足尾山塊越しに皇海山日光白根山の眺望が素晴らしい。
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マチュアバンドのアクティヴィティチェック。粕尾峠と同程度と思うが1200Mの交信が聞こえた。
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地形的に西側がやや厳しいかもだが、大票田に対して開けてるメリットは大きい。しかし、アプローチにかかる時間が莫迦にならないし、携帯電話も通じない山奥である。あと、樹高があるので落葉している冬期間以外は10mHクラスのポールが必要であろ。

林道を南へ下る。落石が多い。時折チャリダーや原付ライダーが登ってくる。北側は凍結してるのを教えてさしあげるべきだったか。標高940m位に南側へ開けている駐車場があった。そこから真南への見通し断面図(地理院地図のWeb機能で作成)↓終点は江ノ島
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地球の丸さは考慮されてないから本当に江ノ島まで見通せるか疑問だが。

急勾配区間が終わると谷筋に沿った楽しさゼロの生活道路へ変化。自分を機械だと思って粛々と操縦。田沼まで下りてくると脳ナビエリア。イオンモール渋滞を鮮やかに躱してよく知った道をトレース。

第三目的地は坂東インター工業団地が造成中の一角にあるラウンドアバウト交差点。
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信号が無く、代わりにロータリー状の道があり、左折で入って右回りに周回して目的の道路へは左ウインカーを上げてロータリーから出る。ぶっつけ本番一発でクリアー。何周かして出るのが楽しい使い方かもしれない。坂東〜つくば中央を圏央道利用。所要7時間/250kmのドライブを満喫した。