かごぼん具'

おでかけにっき

GW九州ツーリング・薩摩

九州ツーリングを象徴する記念写真

火山をめぐるツーリング薩摩編

独立峰の成層火山は美しい。富士山が日本人の心の拠り所であるように開聞岳もまた薩摩人のそれなのだろう。それにしても薩摩半島の南端の地形は興味深い。主なものだけで成層火山カルデラ湖、カルデラ壁、マール、砂嘴、陸繋砂洲とバラエティに富んでいる。山川湾なんてマールが海と繋がって砂嘴が形成されてるんですよ。でもってあの辺一帯がすべて阿多カルデラの中で池田湖北西の崖がカルデラ壁とか滅茶苦茶。

亜熱帯雑木林

カルデラ湖の池田湖から成層火山開聞岳を望む。

池田湖と言えばイッシー

ネッシー人気にあやかろうとしたネタと読んでいる。5500年前に形成された池田湖に6500万年前に絶滅した恐竜の子孫が居る筈がない。

阿多カルデラ壁に張り付いた県道236号線を登って下りて再び登ると一面の茶畑が広がる。起伏に富んだ火山地形から一転してなだらかな丘陵地帯。火山灰と火砕流が築いたシラス台地。そこに恐ろしく真っすぐな高速広域農道が一本。真っすぐ通すことしか考えていない潔さが素敵。気持ち良過ぎてつい走り過ぎてしまった。

県道27号線を走っていると突如道の両側に無数の石灯籠が出現する。献灯の文字と兵士の絵が彫られてる。

この辺りは先の大戦時まで陸軍の航空基地があった。

その敷地内に当たる道に石灯籠が献灯されている。

知覧特攻平和会館

内部は撮影禁止なのでこれ以外の写真は一枚も無い。疾風、隼、零式がいっぺんに見られるのは世界中に此処しかないというのを差し置いても此処は自分の目で見るべき。はるばる鹿児島まで来た甲斐があった。

次の目的地は鹿児島。ルートは指宿スカイライン一択。鹿児島から指宿まで約40kmを尾根伝いに通した山岳観光ワインディングロード。関東で喩えるなら伊豆スカイラインが近い。

途中の展望台から見る桜島

1時間後、桜島へ向かう船上にて。

桜島フェリー桜島に運賃徴収ゲートがあり、鹿児島からは行けばすぐ乗れる。24時間営業の海の道路。所要時間15分。実は船内うどんスタンドでうどんを注文したが、あっという間に着いてしまって、急いでかき込んだ。

かき揚げがうまかった。

記念写真

活動中の火口が見える場所(牛根付近)まで行っての撮影。

大正噴火のとき埋没した鳥居

島を一周しようかとも思ったが、火山灰が無視できないレヴェルで舞っており、無理することもないかなと。オフ車なら喜んで行くのだが。

火山島なのに人がふつうに住んでるのは驚いた。

湯之平展望所から

大望

人智を結集した砂防

突如噴煙が!

空震は無かった。

鹿児島市街地

鹿児島湾自体が複数の巨大カルデラの複合体であるからな。
これもカルデラ

この写真はカルデラ壁にできる砂浜と砂が白いのが珍しいと思って写した。

あれもこれも詰め込んでしまいじっくり見学できなかったのが心残り。

天文館むじゃきで白くま退治

桜島を蹂躙したあと、フェリー乗り場から宿に向かっていた。初めて走る道で市街地ということもあり赤信号で停まる度にツーリングマップルを確認していた。最後の交差点で右折レーンに入って停まったとき、横の車の運転席から「あんた何処行くの!?」と女の人の声で問いかけがあった。振り向くと、40〜50代の御婦人が「さっきから地図ばっかり見て、どこ行くの!?」成る程、道に迷ってると思われてるわけか。親切だな。しかし、右折レーンに居るバイクを直進レーンから呼び止めて、青信号までの十数秒の間に何を教えられるというのだろう。仮に迷ってたとしても100%遠慮するシチュエーションに思わず苦笑い。

鹿児島の繁華街「天文館」まで徒歩5分の東横イン鹿児島天文館1殿にチェックイン。此処を選んだのは鹿児島No.1パワースポットの天文館むじゃき本店に歩いていけるからに他ならない。太古の地球から続く灼熱の息吹が湧き出る桜島を眼前にした鹿児島において、熱冷ましと言えばかき氷。かき氷を全国メジャーブランドまで高め上げたキング・オブ・かき氷の天文館むじゃきの白くまを制するは鹿児島を制すると同義。それにしても、繁華街の名称が「天文館」とはどういう経緯でそうなったのだろう。地名にしては不自然だ。矢張り同名の何かが先にあって、その名残だけが残ったと考えるべきか。

本日の鹿児島市は気温26℃、5月初旬というのにもう夏日。店の前にハンディ白くまを即売するコーナーがあり、市民が涼を取っていた。

2階の洋食店に入店。かき氷しか載ってないメニューを見て、一番人気の白くまレギュラーをオーダーした。待つこと5分、給仕の女性店員に説明を受けた。「あずきが目で、さくらんぼが鼻で、いちごが口なんですぅ」まるでメイド喫茶のようなノリである。いくそったのはその大きさ。一瞬食べきれるか不安になった。



けれども、食べ始めたらノンストップだった。一気に食べ過ぎて頭が痛くなった程ぺろっとたいらげた。鹿児島制覇。