かごぼん具'

おでかけにっき

東北ツーリング'14

10月の三連休に1年ぶり3回目の東北ツーリングを実行。

写真33枚

10/11(土)晴れ 都→新潟港

14:30 出発

18:33 関越道巻潟東インター出場
どうしてこんな辺鄙なインターで下りてしまったのか。ガス欠の心配があったから。国道8号線新潟バイパスに直結してる新潟西インターまで行ってしまうと、港エリアに入るまでGSが無い。明朝、満タンに近い状態で走り始めたいがためにここまで引っ張ってきたが、止まってしまったら元も子もない。港まで30km足らずなんだが。

19:45 新日本海フェリー新潟港ターミナル到着
併設の食堂で豚生姜焼き定食。乗船手続き後、2時間10分程ひまつぶし。乗船予定時刻10分前にバイク置き場へ行ったら4台に増えていた。全車秋田行き。

22:30 乗船開始
車が先で20分程待たされる。ツーリストB寝台、4人1コマに1人ずつという贅沢さ。入浴してすぐ就寝。

10/12(日) 快晴 東北ツーリングと言いつつほとんど岩手だべ

4:20 下船案内放送
定刻を30分前倒し。べた凪だったからな。
5:30 下船

快晴、気温7℃
念のため冬装備用意しといて正解だった。
5:45 国道13号沿いの吉野家で朝食

R13〜R46とひたすら走る。寒い、電光掲示板の気温表示は最低2℃まで逝った。去年は田沢湖経由で八幡平アスピーテラインへ上がったが、平地でこの気温じゃ恐らく標高1500mではマイナスであろ。奥羽山脈を(トンネルで)越えて岩手県

道の駅雫石あねっこ

いちおうスタンプラリー参加の自己ルールとして、道の駅の営業時間内に訪れるというのがあるのだが、開いてないかと思ったら、スタンプのある道路休憩所は24時間営業だった。

結局、岩手県側から八幡平へ登ることにした。日が昇って気温も高くなってきたので(10℃ぐらいだけど)。紅葉メチャきれい。旧松尾鉱山の辺りは山ごと真っ赤っか。すごい。

源太岩展望台

真っ正面に岩手山松尾鉱山跡を見下ろせるポイントでもある。1年前は濃霧と横殴りのみぞれの中を生命の危険を感じながら走ってた。今年は快晴。来て良かった。


松尾鉱山は東洋一の硫黄鉱山と言われ、最盛期の昭和30年代には1万人以上が暮らす都市であった。水洗トイレ、セントラルヒーティング完備の鉄筋コンクリート製マンション(社宅)が建ち並び、雲上の楽園とまで謳われた。ところが原油から簡単に硫黄を精製できる画期的な方法が発見され、硫黄鉱石の需要が無くなり鉱山会社が倒産。昭和47年閉山。いまは後世になって作られた中和処理施設以外は廃虚。写真左にマンション群が見える。

見返り峠(中央分水嶺)

バイク駐輪100円。[八幡平頂上1.9km→]の標識を発見し、迷うことなく登り始めた。登山道と言っても完全に整備されておりサンダルでも登れる。

中腹から観た見返り峠駐車場。

右側遠方の雲海から突き出た単独峰は117km彼方の鳥海山(標高2236m)。

八幡平はかつてアスピーテと呼ばれた盾状火山である。山頂付近には約9000〜5000年前にかけての水蒸気爆発によって形成された八幡沼はじめ、大小様々な火口湖が点在し風光明媚なトレッキングコースとなっている。八幡沼、ガマ沼、山頂、めがね沼、鏡沼を巡るいちばん短いコースで一周30分ぐらい。

八幡沼

複数の火口湖が繋がって形成されたらしい。

ガマ沼

エメラルドグリーンの湖水

山頂

展望台からの眺望

八甲田山

岩木山

めがね沼

隣にもうひとつ同じような火口湖があり、ふたつ合わせてメガネのように見えることから名付けられた。

鏡沼

謎の窪地

のぞき込むと水が溜まっていた。


見返り峠を後にして秋田県側へ下ること約20分。大沼ビジターセンター到着。

センター裏に泥火山を間近に観察できるところがある。

火山と言っても溶岩じゃなく、粘土質の泥沼から蒸気がポコポコ噴き出してる。

遊歩道の途中にも臨時の噴気孔があったりして地球の息吹きを感じずにはいられない。

iPhoneのタイムラブス機能やスローモーション機能やバーストモードを駆使して撮影。いろいろ面白い動画が撮れた。

ビジターセンターへ戻り、道路を渡って大沼の湖畔遊歩道を一周。


標高944mの大沼周辺は紅葉の盛期で、鮮やかな色彩の広葉樹がパッチワークの様に山肌を彩っている。

すごい。きれい。それ以外の単語が思い浮かばない。言葉にならない美しさ。


週末にこのレヴェルの紅葉を大した渋滞にも遭わず観られるなんて素晴らし過ぎて涙が出る。などと思いつつ、再び岩手県側へ登り、見返り峠が見えるカーヴを曲がった瞬間目の前に長い駐車場出現。あ、やっぱり混むんだ。空いてると感じたのは早朝故のミラクルだったのか。渋滞の発生原因は見返り峠駐車場の構造にある。岩手県側から見て右ヘアピンカーヴの外側に駐車場の出入り口があり、見通しが悪いうえに、横断者も多く、また駐車料金徴収のために入口付近は常に渋滞する。秋田県側は500m程度の車列だったが岩手県側は3kmは続いてた。車のみなさんご苦労様です。

帰りに松尾鉱山の廃マンション群を撮影したかったが曲がる道を見落としてスルー。走りながらちらっと見た限りでは、人が住まなくなって40年以上経ってるとは思えない保存状態に見えた。産業遺産等にはなっていない筈なので、廃虚になってから人の手は加わってないと思う。東北の標高1000mの気候を考慮すると奇跡的耐久性といえよう。

13:00 小岩井農場まきば園

1年ぶり3回目。昨年は11時に着いて、余裕でジンギスカンにありつけた。ちょうどお昼時だけどなんとかなるだろ。入場料500円を払って園内に入った。正門横の軽食コーナーに30人程の行列。昨年食べた処も先頭が見えないくらいの行列。ソフトクリームみたいな回転率高い物まで長蛇の列。嘘でしょ。

昼食は諦めた。夜に肉食べるのに、昼も肉食べることもないし。代わりに何かネタになるものはないかと園内を見渡したところ、農場の社用車が展示してあった。Gateway柄の小型車、車種はコルトと新型ミラージュ。


やっぱり三菱なんだ。やっぱりというのも小岩井の創立者の一人が三菱の岩崎ファミリー(弥太郎の弟)だから。その流れを汲む三菱自動車を採用しなければならないのだ、たぶん。運転席をのぞき込むとホルスタイン種がハンドルを握ってた。ちなみに「小岩井」は地名じゃなく創立者3人の頭文字(小野、岩崎、井上)。そろそろ宿行くか。盛岡から仙台まで200km近くある。北海道並みの距離感覚。



宿にチェックインして浴場でさっぱりし、すぐに外出。電車に揺られること十数分、仙台駅に着いた。ところが東口に出なければならないところを西口に出てしまった。自由通路を探して下へ上へぐるぐる歩き、ようやく地下道を見つけ反対側に出たら、道路の向こう側でまた地下へ逆戻り。20分ぐらい迷ってリサーチしたお店を発見。一昨年牛タンを食べたお店が駅前に支店を出していたので、そこにした。入店時、3人が順番待ち。ツイてる。と思ったけれど30分待った。注文したのは入店前から決めていた牛タン定食1.5人前。飲み物を聞かれて、つい焼酎の水割りをオーダー。お通しの白菜の浅漬けをつまみながらACを呑んでると、5分ぐらいでやってきた。
どーん


こがし麦飯とテールスープと漬物付きで2750円。

美味い、旨い、うますぎる。昼飯抜きの所為か1.5人前でちょうど満腹。好い物食ったわ。ごちそうさまでした。店を出ると外に10人程の列が出来ていた。さっきこの長さだったら100%諦めていたな。

せっかくなので駅でお土産を買った。名物「萩の月」は美味しいけど包装が高級すぎてバイクで持ち帰るのはちと勿体ない。揚かまぼこ「むう」7個入り。これぐらいがちょうどいい。

10/13(月) 曇り 台風が来る前に急いで帰ってきただけ。

5:48 むくり。目覚ましもかけてないのに、いつもの時間に目が覚めた。
6:30 朝食バイキング
7:15 出発
R4仙台BPを南下。途中、蔵王エコーラインの看板を見て心が揺れたが、台風が来る前に帰宅したいので後ろ髪ひかれる思いで直進
7:44 東北道白石インター入場
安達太良SAにて最後の給油。iPhoneで雨雲レーダーをチェック。この先、降雨の確率が高い。もう止まるつもりはないので、いつ降られてもいいようレインスーツ上下着込んだ。那須辺りからシールドに雨粒。その後降ったりやんだり。
正午すぎ帰宅。バイク様を洗車してばたんきゅう。

1205km