かごぼん具'

おでかけにっき

日本の航空技術100年

こんにちは。40℃近い猛暑のなか、埼玉県所沢市の航空公園内にある所沢航空発祥記念館を訪問

ここへ来るのは約6年ぶり2回目

特別展を見学



世界唯一の、動態保存されてる中島飛行機製榮二一型空冷復列星型14気筒原動機搭載の零式艦上戦闘機と、同機の設計主任であり現在公開中の映画「風立ちぬ」の主人公のモデルとなった堀越二郎氏の生涯展を含む特別展「日本の航空技術100年」を見学。おおよそ航空技術とは縁の薄そうな淑女の皆様方が多数足をお運びになっておられたのは矢張り同映画の影響だろう。と勝手に分析。

堀越氏愛用のパナマハット

映画とおんなじだ。

ゼロ戦は展示室の奥をパーティションで仕切って展示。

空気抵抗を低減するための引き込み脚

星型エンジンの排気管

排気圧をも推進力の足しにする努力の設計

機体の銘板

当機は52型で、三菱ではなく中島飛行機で製造されたことが分かる。
尾翼の下にマーキングされてるのはアメリカの航空機識別記号であり、飛行可能な機体であることが伺える。

美しいシルエットのリアヴュー

非力なエンジンで高い軽快性を実現するために、徹底的な軽量化と空気抵抗の減少が図られ、それでいて操縦しやすく量産が可能な設計。当時の戦闘機の水準を遥かに凌駕した高性能を誇り、「ゼロ戦に出会ったら逃げろ」の合言葉まで生んだ日本の航空技術の結晶。機能美。

思ったより人出が少なく、貴重な機体をじっくりと観察できた。こうして無傷で故郷に戻ってこれたのも米軍に鹵獲されたおかげと思うと複雑な気持ちではあるが、帰りに駅前のYS-11を見て一瞬で忘れた。

YS-11の設計にも堀越氏が携わっている。