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富山県立イタイイタイ病資料館

こんにちは。

日本の公害認定第1号であるイタイイタイ病。その資料館が2012年4月29日開館したと地元紙で知り、見学しました。

とやま健康パークに隣接した施設で、外観は半月状をしています。

イタイイタイ病とは?

神通川上流の神岡鉱山亜鉛を精製したあとの排水にカドミウムが含まれており、明治の終わり頃から未処理の排水を神通川へ流した。その頃、下流富山平野では神通川から取水した用水路が張り巡らされて、水稲栽培をはじめ農民の生活に欠かせない水道代わりのライフラインだった。大正から昭和にかけて、排水を含んだ水が濁り、魚が死んだり、稲が育たなくなるなどの被害が出て、人間にも健康被害が出始めた。骨が脆く軟化して、ちょっとのことでひびが入ったり折れたりする奇病。患ったら治らず、原因も分からない。患者は痛い痛いと訴えながら衰弱して死んでいくことから、イタイイタイ病と呼ばれるようになった。やがて、地元の医師の荻野氏がカドミウム鉱毒症だとつきとめる。住民は鉱山を相手に裁判を起こし、勝利する。鉱山は排水処理を徹底し、汚染された農地は土を反転して埋め、新しい覆土で復活した。県は今もなお健康調査を続けてる。

という内容をジオラマ、写真、図説、映像などで演出した展示でした。水道の蛇口をひねるとミネラルウォーターが出てくる。と喩えられるほど水資源が豊かな富山ですが、過去に想像を絶する環境破壊があったことを目の当たりにして戦慄しました。県人も県人以外も観るべきでしょう。2階の図書室では、環境に関する子供向け絵本から専門書に至るまで網羅されております。

入場無料、火曜休館

富山県立イタイイタイ病資料館