かごぼん具'

おでかけにっき

夏のような秋の日にエメラルドグリーンの沼のほとりで

こんにちは。9月後半の連休中に裏磐梯五色沼を観てきました。

毘沙門沼

五色沼の中で最大の沼。沼というより湖の大きさです。湖畔は整備され、桟橋から鯉に餌をあげたり手漕ぎボートに乗れたりします。
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湖畔を左に見つつ歩いていくと自然探勝路への入口です。


コバルトブルーの湖面が太陽の光を反射してキラキラ輝いてます。
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奥に見える磐梯山が明治時代に爆発的噴火を起こし、崩れた土石がこの辺一帯を埋め尽くしました。村人400人以上が犠牲となり、川がせき止められて大小様々な湖沼が生まれました。五色沼もそのとき誕生しました。山ひとつ無くなる程の噴火から百余年。自然の力は偉大です。

木々の緑、水面に映った青い空、そして緑色の湖面の見事なグラデーション
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きれい。美しい。

それ以外の形容詞が思いつかないほどの絶景
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この場所でも10分あれば毘沙門沼の駐車場から歩いて来られますので、時間を作ってでも観るべきです。

優雅に泳ぐ鯉
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人が近寄っても餌をねだってこない行儀良さに感心します。躾が行き届いてますネ。

赤沼

赤くないのに赤沼とは、これいかに?
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葦草の生え際の赤茶け具合が、昔はもっと広かったのでしょうか。

みどろ沼

赤沼の続きみたいですが、よく見ると微妙に色相が異なります。
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より緑色に近いというか、沼の名前も。

みどろ沼へ流れ込む沢
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名も無き沼や沼のようなもの

手前に小さな沼、その奥にも見えます。
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落葉シーズンならハッキリ見えそうです。名も無き沼はこの他にも幾つかありました。

かつては水をたたえていたのでしょうか。
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或いは、数十年後のみどろ沼を暗示してるのかもしれません。


暫く森林の中を歩きます。
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木もれ日がまぶしい小径

弁天沼

突然視界が開けて、大きな青い湖が現れます。
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嗚呼、思わずため息がもれるほどの解放感

少し歩くと探勝路より2m程高い展望台がありました。背の高い笹薮をクリアーして撮影
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実はこのとき、手前の笹薮の中からガサゴソと何かが移動する音が聞こえました。状況的に熊だろうなと思い、刺激しないようそっとその場を離れようとしました。ところが、後から来た人が姿を見たのか「熊だ熊だ」と騒ぎ始め、前から来た人も「クマ?どこに、どこに?」と好奇心いっぱいの少年のような瞳を輝かせながら見に行く暴挙をやらかすのを尻目に足早に離脱してしまいました。何事も無かったとは思いますが。

瑠璃沼

グリーンというよりヴィリヂアン色
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猛々しい磐梯山とのコントラストが神の領域に達しています。

青沼

五色沼で最も鮮やかな青。青ですか?どちらかというとエメラルドグリーンと呼ぶのが合ってる気がします。
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水面にふれそうな葉先が白く染まってます。湖水に含まれる何かの化学反応らしいです。
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柳沼

ここまで来ると、ゴール(裏磐梯物産館)は目の前。一般に五色沼と呼ばれてる中で、唯一色がついてない沼です。
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ゴール記念に高原アイスクリームぺろぺろ
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驚いたことにアイスが溶けません。それもその筈、気温16℃しかありません。夏のようなビジュアルでも気温はすっかり秋のハイブリッドシーズンを堪能できました。

さいごに

約45分かけて3.7kmの遊歩道をフルコンプしました。しかし、乗ってきたバイクを取りにスタート地点へ戻らなければなりませぬ。路線バス*1を1時間以上待つなんてことはしません。歩きました。国道を3.3km、健脚で約34分。計7kmの高原ウォーキングでした。ちなみに熊が居なかったら自然探勝路を往復するつもりでした。歩いて往復しても2時間あればオッケイ。

交通機関の案内】
クルマ&バイクは、磐越自動車道猪苗代磐梯高原インター下りて国道115号、途中から国道459号線。あとは道路標識に従ってください。(適当)
公共交通機関は、JR磐越西線猪苗代駅及び喜多方駅から磐梯東都バスの路線バスが出てます。バス停は毘沙門沼側が「五色沼入口」、柳沼側が「裏磐梯高原駅」です。猪苗代駅から「五色沼入口」まで所要時間25分です。

それでは、みなさんもハイブリッドな季節を堪能してください。
アデュー!

*1:他に桧原湖周遊レトロバスもあります。