こんにちは。古墳は古代の漢の浪漫。今日は埼玉県行田市埼玉にある、さきたま古墳公園にやってきました。ここは8つの前方後円墳と1つの円墳が密集している国内屈指の古墳スポットです。
いきなり世界遺産をめざしてますよ。期待で胸が高鳴ります。
マスコットキャラクターはニニギンとコノハちゃん
ゆるキャラ…なんでしょうか。ニニギンが手に持ってるのは国宝の鉄剣のようです。
歩道のレリーフも曲玉と埴輪
ハニワかわいいよ、ハニワ
瓦塚古墳
外堀に架かるブリッヂを渡って近づきます。
全長73mの前方後円墳、6世紀前半から中頃の作品。くびれ部に設けられた祭壇の造り出しもハッキリ分かります。後円墳の一部が道路に掛かって欠損している以外はかなり保存状態が良いです。
二子山古墳
見事な堀に囲まれた丘というより、山に近い大きさ。武蔵国最大の古墳「二子山古墳」です。
全長138mもあります。こないだ佐渡島へ渡ったとき乗ったフェリーが全長130mですから、どれだけ巨大なお墓なんでしょう。ここも6世紀初めに完成した当時は長方形の二重堀がありました。現存するのは内堀だけです。
将軍山古墳
二子山古墳後円部の端まで歩くと、丘が2つ見えてきました。近いほうの右側から見てみましょう。
将軍山古墳は全長90m、横穴式石室から服飾品とともに房州産の石が発見されました。6世紀頃に、千葉県の富津海岸から埼玉まで約100kmの海運や水運があったことを裏付ける貴重な発見ですね。
稲荷山古墳
頂上につくと、奥にもうひとつ丘がありました。
この写真を撮ってる場所が前方後円墳の前方墳、奥に見えるのが後円墳です。実は前方墳は平成に入ってから復元されたもので、現存するオリジナルは後円墳だけなんです。その後円墳から国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてつけん)」が発見されました。ニニギンが手に持ってたアレ。本物はさきたま史跡博物館に展示されてますので後で見学します。
丸墓山古墳
まるはかやまと読むのでしょうか。丸い墓の山。凄まじくストレートなネーミングセンス。何のひねりもありません。けれども、恐らく江戸時代の命名者がこの丸山が墓由来であることを知っていたんじゃないかな、とも読み取れます。6世紀から千年以上もの間「丸山はお墓なんだよー」などと語り継がれてきたかと思うと胸が熱くなります。
古墳へアプローチする途中の桜並木です。周囲より一段高い堤防状の地形になってます。
戦国武将の石田三成が近くの城を水攻めする際に築いた堤だとか。考古学と戦国史をクロスオーバー的に学べてしまう貴重な史跡と言えます。
遠くからはつるっとしているように見えた墳丘面に段がついてます。
頂上に着きました。下から19m、海抜では35mを超えてます。円墳としては日本最大とのこと。
市街地のなかに石田三成が水攻めにした忍城がある筈なんですが…よく分かりません。因みに水攻め作戦は失敗したようです。
行田名物ゼリーフライを食べるべし。
古墳公園の入口に由緒正しい昭和テイスト全開の土産物店があります。
こちらで伝統のおやつを食べますよ。1個80円
ゼリーフライ
おからとじゃがいもと野菜をすりつぶして小判状に練り上げて揚げたおやつ、かな。素朴な味で美味しいです。
その他の古墳
軽く腹ごしらえのあとは残りの古墳を足早に観ましょう。
奥の山古墳
堀は乾いてました。水が無い堀という点では、オリジナルに近いでしょう。たぶん
中の山古墳
さきたま古墳群の中では最も土に還りかけてる気がします。
鉄砲山古墳
後半になると、だらけてしまってロクな写真を撮ってません。反省
この他に愛宕山古墳と浅間塚古墳を改造した前玉神社がありますが割愛。
最後に
さきたま史跡の博物館で国宝「金錯銘鉄剣(きんさくめいてつけん)」をはじめとする数々の出土品を観ましょう。大人200円のところ、JAF会員証提示で団体料金の120円で入館できます。あと、はにわの舘では埴輪を作らせてくれるうえに素焼きにしてくれるらしいですよ。↓
玄関脇にドラ○もんとか怪獣とか、かなりフリーダムな作品がありました。
次回は是非埴輪を作り隊!
参考にしたウェブサイト(敬称略)
マイ・ハニワを作れる所があった [デイリーポータルZ]
埼玉県立さきたま史跡の博物館